【3月16日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は15日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での紛争をめぐるイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の対応について批判し、同国に総選挙実施を促した米上院民主党トップ、チャック・シューマー(Chuck Schumer)院内総務の演説を称賛した。

 ユダヤ系議員として米史上最高位に上り詰めたシューマー氏の演説は、昨年10月7日のイスラム組織ハマス(Hamas)によるイスラエル攻撃以来、米高官による最も厳しいイスラエル批判となった。

 シューマー氏は「民主主義国家として、イスラエルには自らの指導者を選ぶ権利があり、われわれはその結果を見守るしかない。だが重要なのは、イスラエルの国民に選択権があることだ」「(昨年)10月7日以降のイスラエルの将来について、新たな議論が必要だ」と述べた。

 バイデン氏はホワイトハウス(White House)でアイルランドのレオ・バラッカー(Leo Varadkar)首相との会談後にシューマー氏の演説について質問されると、「良い演説だった」と応じ、ガザ紛争をめぐるネタニヤフ氏の対応について「彼だけでなく、多くの米国民が抱える深刻な懸念を表明したと思う」と続けた。

 バイデン氏によれば、シューマー氏からは事前に演説について連絡があったが、詳細は聞かされていなかったという。(c)AFP/Danny KEMP