【3月18日 CGTN Japanese】「中国人型ロボット百人会」の主催による人型ロボットコンテストが13日、北京経済技術開発区で始まりました。中国国内の人型ロボット分野を代表する企業や専門研究者、科学研究チームなどが先端技術のアイデアや研究開発成果を持ち寄って披露しています。

　今回のコンテストでは、全身動力学的制御のアルゴリズム、触覚センサー、ロボットアームとロボットハンド、人型ロボットのエンドツーエンドシミュレーション開発プラットフォーム、製造業向け典型的応用、サービスおよび娯楽の典型応用など19項目に分かれて競い合います。出場プロジェクトは計116です。

　例えば、触覚センサーを搭載したロボットハンドの「霊巧手」は会場で大きな注目を集めました。紹介によれば、「霊巧手」は病院で、中医（中国伝統医学）の脈診について、脈波の3次元空間再構築を行うことで脈波の拍動の波形情報だけでなく、その空間分布画像情報も提供することができ、医師による患者の身体状況の診察を補助することができます。

「霊巧手」は現在、研究から応用に移行する段階にあり、将来的には身体障害者の義手として、物をつかむことを補助できると期待されています。障害者義手で果物の皮を向く場合、握る力が強すぎれば果物をつぶしてしまいますが、「霊巧手」を使えば、触りながら力の加減を補助することができます。さらに、スマート体圧分散マットレスに搭載すれば、床ずれの予防や寝姿の識別などの役割を果たせるとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News