【3月15日 AFP】(更新)テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2024)は14日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は6-3、6-1で第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を下し、第3シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)と対戦する準決勝に進出した。

 試合はハチの侵入により約2時間中断し、前回王者のアルカラスはコート上でハチに額を刺される事態に見舞われた。しかし、第1セット第3ゲームから試合が再開されると、ズベレフから快勝を収め、今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2024)準々決勝で敗れた雪辱を果たした。

 ハチは遠隔操作の「スパイダーカム」に群がったり、主審のモハメド・ライアニ(Mohamed Lahyani)氏が座る審判台の下に集まったりした。その後駆除業者が呼ばれてカメラに群がっていたハチの群れを取り除き、試合は再開に至った。

 ハチの群れから逃げ惑うことになるとは予想していなかったというアルカラスは「奇妙だった。コートであんな光景は見たことはなかった。コートから離れた後、映像でハチの侵入をみて僕らは笑っていたよ」と振り返った。

 一方のシナーは、イジー・レヘチカ(Jiri Lehecka、チェコ)に6-3、6-3で勝利し、マッチ連勝を19に伸ばした。昨年の国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2023)から負けなしのシナーは、今年の戦績を16戦全勝としている。両者の準決勝は16日に行われる。

 また、第4シードで昨年大会準優勝のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)は、7-5、6-4で第7シードのホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)を退けて4強入りを果たした。

 第17シードのトミー・ポール(Tommy Paul、米国)は6-2、1-6、6-3の逆転で第9シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)を下し、メドベージェフとの準決勝に駒を進めた。(c)AFP