【3月14日 AFP】サッカー日本代表は14日、2026年W杯北中米大会(2026 World Cup)アジア2次予選の北朝鮮戦2試合に向けたメンバーが発表され、性加害疑惑が伝えられた伊東純也(Junya Ito)は招集外となった。

 伊東は1〜2月に行われたアジアカップ(2023 AFC Asian Cup)の決勝トーナメント1回戦の直前に疑惑が報道され、大会を途中で離脱した。伊東は疑惑を否定し、現在は告訴した女性側に2億円の損害賠償を求めて提訴中。報道後も所属するフランス・リーグ1のスタッド・ランス(Stade Reims)では出場を続けているが、今回は森保一(Hajime Moriyasu)監督がメンバーから外した。

 森保監督は伊東を選外とした理由について「招集した場合、日本で彼を取り巻く環境がどうなるかを想像した時に、落ち着いて生活できる、プレーできる環境にはならないと私自身は想像していますし、彼だけではなく、チームとしても落ち着いて活動できる環境にはならないだろう」と述べ、「彼の一番大切にしている家族や方々に対しての影響を考えると、招集しない方が今は良いと判断した」と説明。「一言で言うならば、彼を守るために招集を見送った」とした。

 その他では、37歳のDF長友佑都(Yuto Nagatomo)が2022年のW杯カタール大会(2022 World Cup)以来となる代表メンバー入りを果たすサプライズがあった。

 日本はミャンマーとシリアを下し、2次予選は無傷の2連勝中。北朝鮮とは21日に都内で対戦した後、26日に平壌で2011年以来となるアウェーゲームに臨む。(c)AFP