【3月14日 AFP】ロシアの刑務所で死亡した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の側近、レオニード・ボルコフ(Leonid Volkov)氏(43)が亡命先のリトアニアで襲撃された事件について、同国情報当局は13日、「ロシアによって計画された」可能性が高いとの見方を示した。

 ボルコフ氏は前夜、自宅前で車の中にいたところを何者かに襲われ負傷し、病院で治療を受けた。同氏は脚を15回殴られたとしているが、リトアニア政府筋は「重傷は免れた」としている。

 同国国家安全保障局は声明で、ボルコフ氏襲撃について「反ロシア政府計画の実行を阻止するためロシアが計画し、実行に移した」可能性が高いと指摘した。

 ギタナス・ナウセーダ(Gitanas Nauseda)大統領も訪問先の仏パリからのオンライン記者会見で、事件にロシア当局が関与していたとしても「驚きではない」とするとともに、「(ウラジーミル・)プーチン(ロシア大統領、Vladimir Putin)に言えるのは一点のみ。誰もあなたを恐れていない」と述べた。

 リトアニアは北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)の加盟国で、ロシアによるウクライナ侵攻開始以降、同国を積極的に支援している。(c)AFP/Saulius Jakucionis