【3月11日 AFP】漫画「DRAGON BALL」などで知られる漫画家の鳥山明(Akira Toriyama)さん(68)の死去を受けて、各国のファンはさまざまな形で哀悼の意を表した。

 南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでは10日、中心部にあるオベリスク(Obelisk)周辺で鳥山さんを追悼する集会が開かれ、大勢のファンが集まった。地面にはファンアートが描かれ、鳥山さんが生み出したキャラクターに扮(ふん)したコスプレーヤーの姿も多く見られた。

 集会に参加した男性は「悲しいです。私たち全員が同じ気持ちですし、まるで孫悟空が死んでしまったかのような、物語が続かないかのような感じがします。でも彼が残した作品は永遠に生き続けるでしょう。アルゼンチンのファンが、ここにいる全員が、心から感謝していますし、いつもそう思っています」と話した。

 またフランス・パリにある書店には複数のファンが訪れた。あるファンは鳥山さんの訃報を聞いて涙を流したといい、「彼(鳥山さん)は遠くにいるおじいちゃんのような存在でした。あまり会えないけれど、子どもの頃にたくさん笑わせてくれて、たくさん感動をくれた人…そんなおじいちゃんが突然いなくなってしまった」と語った。

 映像は8、10日撮影。(c)AFP