【3月10日 AFP】11月の米大統領選での再戦が確実となったジョー・バイデン(Joe Biden)大統領とドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は9日、激戦が予想されるジョージア州で舌戦を本格化させた。

 バイデン氏は、トランプ氏との対決姿勢を前面に出した7日の一般教書演説の勢いそのままに州都アトランタを訪れ、黒人・ヒスパニック層に支持を訴えた。

「彼(トランプ氏)が独裁者になりたいと言う時、私は彼(の言葉)を信じる」と述べ、同氏の強権姿勢を改めて批判。また、米経済の力強さを強調する一方で、住宅、医療、教育分野での国民負担軽減を公約した。

 一方、トランプ氏はジョージア州北西部で演説し、同州内で先月、看護学生の女性が不法移民の男に殺害される事件が起きたことを引き合いに、「ジョー・バイデンが意図的にまた悪意をもって国境(管理)を緩めなければ死ななくて済んだはずだ」と語り、バイデン政権の移民政策の手ぬるさを非難した。

 ジョージア州では2020年の大統領選時にも接戦が繰り広げられたが、最終的にバイデン氏が1万2000票弱の小差で勝利。トランプ氏が州当局者に「票を探せ」と圧力をかけたことが後に発覚している。(c)AFP