【3月10日 AFP】ドイツサッカー連盟(DFB)のマネジングディレクターを務めるアンドレアス・レティッヒ(Andreas Rettig)氏は9日、同国代表の指揮官就任について、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)を率いるユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督との「接触はない」と述べた。

 独誌フォーカスのインタビューに対してレティッヒ氏は、今季終了でのリバプール退任後に休養したいというクロップ氏の希望をDFBは尊重しているとコメント。「接触はない。彼は休暇を取る。自由な時間の楽しみ方について、われわれが旅のヒントを与えるべきかは分からない」と話した。

 現在代表チームを率いるユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督との契約は、今夏母国開催となる欧州選手権(UEFA Euro 2024)終了時までとなっている。DFBが長期的な後任を探す中で、その最有力候補にクロップ氏は挙がっている。

 ドイツ代表は欧州選手権を控えて不振に陥り、昨年9月にはハンジ・フリック(Hansi Flick)前監督がDFB史上初めての解任となった。昨年は11試合中3勝を挙げるにとどまっており、ナーゲルスマン政権下でも4戦1勝にとどまっている。

 この夏にナーゲルスマン監督の下でチームが好成績を収めるようDFBは後押ししており、欧州選手権を成功裏に終えて指揮官がとどまることを望んでいると話すレティッヒ氏は、「うまくいった指導者を送り出したりはしない」と述べている。

 今年1月に今季限りでの退任を表明したクロップ氏は、その他にも多くうわさが取りざたされているが、指導者に戻るまでは少なくとも1年は休養するつもりだと繰り返し述べている。(c)AFP