【3月9日 AFP】バルト3国ラトビアのエビカ・シリニャ(Evika Silina)首相は8日、国境を接する大国ロシアからの安全保障上の脅威に関して、同国を行動の予測できない「アルコール依存症患者」になぞらえた。

 ラトビアは旧ソ連から独立して以来、ロシアと緊張関係にあるが、同国が2022年2月にウクライナに侵攻して以来、関係は一層悪化している。

 国内のラジオ局に出演したシリニャ氏は、安全保障上のリスクについて問われると、ラトビアは東部の対ロシア国境で「軍事力を強化している」と回答。

「隣に何をしでかすか分からないアルコール依存症患者が住んでいるようなものだ」「われわれは、隣国がロシアとベラルーシであることを自覚しなければならない」と続けた。

 ラトビアは北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)の加盟国で、ロシアと214キロにわたり国境を接する。ロシアがウクライナでの紛争に勝利した場合、ラトビアとエストニア、リトアニアのバルト3国が次の標的になるのではないかと懸念されている。(c)AFP