【3月9日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のレッドブル(Red Bull)でアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ(Helmut Marko)氏は8日、クリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表の不適切行為疑惑に関する内部調査の情報などをメディアにリークした疑いで、処分を受ける可能性があると伝えられた。

 情報筋がAFPに明かしたところによると、すでにチームの親会社であるオーストリアのエナジードリンク企業レッドブルが調査を開始している。

 報道を受け、選手権3連覇中のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は、キャリアを通じて自身を支えてきた恩師でもあるマルコ氏を強く擁護した。

 フェルスタッペンは今季第2戦サウジアラビアGP(Saudi Arabian Grand Prix 2024)の予選でポールポジションを獲得した後、「彼(マルコ氏)への忠誠心は非常に大きい」と言明。さらに、「チーム内での将来に関する自分の意思決定には彼が重要な役割を果たす」とした上で、マルコ氏は留任すべきだと述べた。

 マルコ氏はオーストリアの公共放送ORFに対し、「これは判断が難しい問題というか、最終的には自分がどうするか自分で決めることになるかもしれない」「理論的に(停職処分の)可能性はまだ残っている」と語った。

 ホーナー氏の騒動をめぐってはこの前日、同氏から「不適切行為」を受けたと告発したチームの女性従業員が停職処分を受けた。ホーナー氏は疑惑についてこれまで一貫して完全否定しており、前週にはチームの内部調査で潔白との判断が下っている。(c)AFP