【3月7日 AFP】スペイン検察は6日、サッカー同国1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)を率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督(64)を脱税の疑いで告発し、禁錮4年9月を求める方針を示した。

 2014年と15年の肖像権収入について100万ユーロ(約1億6000万円)以上を脱税したとされている。検察は、アンチェロッティ氏が肖像権などから生まれる追加の収入を隠すためにペーパーカンパニーを設立した疑いがあるとした。

 アンチェロッティ氏は、同日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)の試合後の取材で「私が言えるのは、これは過去の話であり、早期解決を願っているということ」と話し、「私は特に問題ない。非常に落ち着いている」とした。

 アンチェロッティ氏は13〜15年までレアルの監督を務めた後、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)などを経て21年からレアルに復帰している。

 スペインでは近年、サッカー選手に対する脱税の取り締まりが強化されており、これまでにクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)やリオネル・メッシ(Lionel Messi)も有罪判決を受けているが、両選手とも初犯として実刑は免れている。(c)AFP