【6月21日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)時代に脱税をした罪で起訴されていたサッカー元カメルーン代表FWのサミュエル・エトー(Samuel Eto’o)氏(41)に執行猶予付きの禁錮22月と罰金の有罪判決が言い渡された。バルセロナの裁判所が20日に明かした。

 エトー氏は罪を認める代わりに収監を回避することで検察側と合意した。スペインでは通常、非暴力犯罪の初犯であれば2年以下の禁錮刑には執行猶予が付く。

 地元メディアによれば、エトー氏の罰金額は180万ユーロ(約2億5500万円)。また、エトー氏と同氏の元代理人のホセ・マリア・メサレス(Jose Maria Mesalles)氏は、脱税額の約390万ユーロ(約5億5500万円)を追納しなければならない。メサレス氏には禁錮12月と罰金が言い渡された。

 検察は、エトー氏が2006年から2009年までの肖像権譲渡による収入を申告していなかったとして起訴していた。

 エトー氏の他にも、スペイン税務当局は過去にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)やリオネル・メッシ(Lionel Messi)、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)らサッカー界のスター選手を取り締まっている。

 エトー氏は現役時代にアフリカ年間最優秀選手賞を史上最多タイの4度にわたり受賞し、昨年にはカメルーンサッカー連盟(FECAFOOT)の会長に選出された。(c)AFP