【3月6日 CGTN Japanese】3月4日は6回目の国際HPV(ヒトパピローマウイルス)啓発デーで、中国の復旦大学邯鄲キャンパスでは、国際HPV啓発デーにちなんだ健康教育イベントが開催されました。

 復旦大学付属産婦人科病院子宮頸疾患診療センター長の隋龍教授は、「中国のHPV感染は年齢別に見ると17~24歳と40~44歳の二つのピークがある。大学生は一つ目のピークにおける重点個体群だ」と述べました。

 子宮頸がんは世界の女性の健康を脅かす最も一般的な三大悪性腫瘍の一つです。データによると、現在中国の子宮頸がん発病率は世界第2位で、年々上昇しており、しかも若年化の傾向を示していますが、幸いなことに、これは予防可能な最初の悪性腫瘍でもあります。

 隋センター長は、「WHOは子宮頸がんの撲滅を加速する『90-70-90 (パーセント) 』目標を2030年までに達成するという世界戦略目標を掲げている。つまり、15歳未満の女性の90パーセントにHPVワクチン接種を終え、35~45歳の女性の70パーセントが質の高い子宮頸がんスクリーニング検査を受け、子宮頸がんと診断された女性の90パーセントが治療を受けるということだ」と指摘しました。

 中国では、HPVワクチンの接種率が低く、スクリーニング検査もあまり普及しておらず、適時の診療が行われず、規範化もされていないなどの状況が一般的で、子宮頸がんの予防・治療事情は依然として厳しい状態にあります。そのため、中国はWHOの呼びかけに応え、『子宮頸がん撲滅加速行動計画(2023-2030年)』を公表し、HPVワクチン接種、子宮頸がんスクリーニング検査、診療と救助を連携させた子宮頸がん3級総合予防・治療モデルの確立を模索しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News