【3月6日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は5日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)に対し、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」までにイスラエルとの戦闘休止案を受け入れるよう呼び掛けた。

 ハマス代表団と米国の特使は数日前から、エジプトの首都カイロで同国とカタールの仲介で、6週間の休戦案をめぐる協議を行っている。

 休戦案には、ハマスが捕らえている人質とイスラエルが拘束しているパレスチナ人の交換や、ガザへの援助物資搬入などが盛り込まれており、すでにイスラエルは大枠同意したと伝えられている。

 そうした中、米国内で会見したバイデン氏は、交渉の行方は「今、ハマス側に委ねられている」と述べ、来週初めに始まるラマダンまでに休戦案に同意するようハマスに求めた。その上で、「この状態のままラマダンに突入すれば、イスラエルとエルサレム(Jerusalem)は非常に危険な状態になる」と警告した。(c)AFP