【3月6日 AFP】国際自動車連盟(FIA)のモハメド・ビン・スレイエム(Mohammed Ben Sulayem)会長が、昨年フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のラスベガスGP(Las Vegas Grand Prix)で使用されたコースを認定しないよう関係者に指示していたことが、内部告発者の話として明らかになった。5日、英BBCが報じた。

 BBCが確認したFIAの内部報告書は、連盟のコンプライアンス担当者が内部の倫理委員会に提出したもの。それによると、ビン・スレイエム会長は「FIAがレースウイークエンドの前にサーキットを認定するのを防ぐために、いくつか懸念事項を見つけるよう」関係者に要請したとされている。

 報告書で言及されている内部告発者によると、「目的はトラックに不備を見つけてライセンス認可を差し止めることだった」が、「懸念点は見つからず、それゆえサーキットはレースに適していると認定された」という。

 計画通りのラスベガスGP開催を会長が望まなかった理由は明らかになっていない。(c)AFP