【3月5日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のフィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)で13年間プレーし、第52回スーパーボウル(Super Bowl LII)でチームの優勝に貢献したベテランセンターのジェイソン・ケルシー(Jason Kelce)が4日、涙ながらに現役引退を表明した。

 ケルシーは会見で涙を拭ったり、何度も感極まって言葉を詰まらせたりしながら「フィールドに足を踏み入れると、これまで感じたことがないほど生き生きとして自由だった。他のスポーツと違って、フットボールには直感的な感覚があった」と振り返り、「腕に鳥肌が立つほどたった。相手に体当たりし、がむしゃらに走り回っていた。すると『よくやった』と言ってもらえる。フットボールが大好きだ」と語った。

 また、復帰するつもりはないことや、将来については、テレビ解説者のオファーはあるかもしれないものの、今後どうなるかは不透明だと話した。

 2011年のドラフトでイーグルスから6巡目指名を受け、2023年シーズンまでプレーしたケルシーは、OLとして通算6度のオールプロ選出を誇ったほか、2018年2月に行われたスーパーボウルでは、イーグルスが前回王者ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)を41-33で撃破するのに貢献した。

 弟のトラビス(Travis Kelce)はカンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)に所属するスターTEで、米人気歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)さんの交際相手として世界的に知られている。

 ケルシーは今年の第58回スーバーボウル(Super Bowl LVIII)でトラビスがチーフスの連覇に貢献するのを兄として見守っており、その率直な性格と大喜びする姿で地元のみならず全米中の有名人となった。(c)AFP