【3月3日 AFP】23-24イングランド・プレミアリーグは2日、第27節の試合が行われ、負傷者続出のリバプール(Liverpool FC)は後半アディショナルタイム9分にダルウィン・ヌニェス(Darwin Nunez)が決勝点を挙げて1-0でノッティンガム・フォレスト(Nottingham Forest)に勝利し、2位との勝ち点差を暫定で4に広げた。

 ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督の最終シーズンで4冠を目指すリバプールだが、ここ数週間に起きた負傷で戦力が限界に達している。この日はモハメド・サラー(Mohamed Salah)やトレント・アレクサンダー・アーノルド(Trent Alexander-Arnold)、アリソン(Alisson Ramses Becker)、ジオゴ・ジョタ(Diogo Jota)が再び欠場したが、ヌニェスとドミニク・ショボスライ(Dominik Szoboszlai)が後半に途中出場で復帰し、トンネルの先にわずかに光が見えてきている。

 ヌニェスは試合終了間際のほぼ最後のプレーで、アレクシス・マック・アリスター(Alexis Mac Allister)のクロスに頭で合わせ、1984年以来となるフォレストの本拠地シティ・グラウンド(City Ground)での白星にチームを導いた。

 首位リバプールは、3日にマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)と対戦する2位マンチェスター・シティ(Manchester City)との勝ち点差を4に、4日にシェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)と相まみえる3位アーセナル(Arsenal)との差を5にそれぞれ広げている。

 トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はアンジェ・ポステコグルー(Ange Postecoglou)監督の下で得意としている終盤の反撃を見せ、クリスタルパレス(Crystal Palace)に3-1で勝利。

 59分にエベレチ・エゼ(Eberechi Eze)の直接FKで先行を許したスパーズ(Spurs、トッテナムの愛称)だったが、77分にティモ・ヴェルナー(Timo Werner)の加入後初ゴールで同点に追いつくと、80分にクリスティアン・ロメロ(Cristian Romero)のヘディングシュートで勝ち越し、88分には孫興民(Son Heung-Min、ソン・フンミン)が勝利を決定づけるゴールを決めた。

 4位アストン・ビラ(Aston Villa)も終盤のルカ・ディニュ(Lucas Digne)の決勝点でルートン・タウン(Luton Town)を3-2で振り切り、5位スパーズとの勝ち点5差を守っている。

 一方でチェルシー(Chelsea)は敵地でブレントフォード(Brentford FC)と2-2で引き分け、ファンからはマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督の解任を求めるチャントが聞かれた。

 ニコラス・ジャクソン(Nicolas Jackson)のゴールで先制後、マッツ・ルアスレウ(Mads Roerslev)とヨアネ・ウィサ(Yoane Wissa)の得点で逆転を許したチェルシーは、アクセル・ディサシ(Axel Disasi)が同点弾を挙げてチームに勝ち点1をもたらした。

 ポチェッティーノ監督は「心配はしていない。われわれはこれを受け入れる必要がある」「試合に勝つことで関係性を構築していく必要があるだけだ」と述べている。

 また、ニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)は3-0でウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)を下し、約3か月ぶりに本拠地セント・ジェームズ・パーク(St James Park)での白星を収めている。(c)AFP/Kieran CANNING