【2月29日 AFP】南太平洋の島国ツバルで28日、フェレティ・テオ(Feleti Teo)氏が新首相に就任した。テオ氏はAFPなど一部メディアに対し、「開発面での優先課題」に集中して取り組みたいと述べた。注目されている台湾との外交関係については、検討すべき課題は現時点ではないとの認識を示した。

 テオ氏は、「(外交)関係では特に大きな課題がない場合」には見直しに時間をかけるつもりはないと言明。「現時点では台湾との早期の協議を必要とするような主要課題は存在しない」と語った。

 ツバルは、台湾と外交関係を維持する12か国の一つ。総選挙戦では、次期政権は台湾と断交して中国と国交を樹立することになるかもしれないとの見方も浮上していた。

 一方で、ツバルは経済問題や気候変動対策などさまざまな課題に直面している。テオ氏はそうしたことを踏まえ、地政学的なゲームではなく、「開発面での優先課題」を重視する考えを強調した。

 昨年11月にオーストラリアとの間で署名した気候変動や安全保障をめぐる2国間協定については、一部見直しに意欲を示しながら、「撤回するつもりはない」と述べた。(c)AFP