【2月29日 東方新報】中国では新エネルギー車(NEV、新エネ車)の人気が高まることが予想され、今年の新車販売総数の40パーセントを占め、2025年には約50パーセントに達すると、27日に中国科学院院士で中国EV百人会(China EV 100)の副理事長も務める欧陽明高(Ouyang Minggao)氏が述べた。

 中国自動車工業協会の統計によると、中国でのNEV販売台数は昨年949万台に達し、新車販売の31.6パーセントを占めた。

 欧陽氏は、2030年にはこの数字が70パーセントに達し、年間販売台数が約2000万台に達すると予想されると述べた。

 欧陽氏は、電動化によって車両の生産が容易になり、激しい競争が生まれ、スマート機能が重要になってきていると語った。これは、自動車メーカーが他社との差別化を図るのに役立つからである。

 中国EV百人会の張永偉(Zhang Yongwei)副理事長兼事務局長は、世界的には、NEVの販売台数は2030年までに4000万台に達すると見積もられ、乗用車販売総数の半分を占めると話した。

 有望な見通しにもかかわらず、NEVに対する需要は地域によって異なると張氏は述べた。

 同氏によると、中国の自動車購入者は現在、スマート機能により関心を持っているが、欧州や米国のような世界の他の地域では、顧客は一回の充電での走行距離を気にしているという。

 米コンサルティング大手マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company)のパートナーで中国向け自動車事業を担当する管鳴宇(Guan Mingyu)氏によると、世界の自動車市場が電動化にシフトしつつある中、先行者利益と技術革新の速さで、中国の自動車メーカーは2030年までに世界の自動車メーカートップ10の 「いくつか」 のポジションを占めると予想される。(c)東方新報/AFPBB News