【2月29日 東方新報】中国・湖南省(Hunan)張家界市(Zhangjiajie)の観光業界関係者は、新型コロナウイルス感染症パンデミックの市場影響からの回復に向け、今年の韓国からの観光客数の回復を楽観視している。

 業界関係者によると、山間部への旅行に対する韓国人の需要は依然として高く、同市への直行便が増えるにつれて、韓国人観光客数は2019年の80~90パーセントの水準まで回復すると見込んでいる。

 地方政府の統計によると、昨年張家界を訪れた海外からの観光客は68万7400人で、そのうち韓国からの観光客は28万人以上だった。

 中国中央テレビ(CCTV)によると、韓国人の中国への旅行者数は先月14万人を超え、前年比10倍増となった。

 張家界観光ガイド協会の事務総長である李平(Li Ping)氏は、都市が1997年に韓国の観光事業の市場を探求し始め、長年にわたって韓国人にとって最も人気のある旅行先の一つであり続けていると述べた。

 張家界には2000人以上の旅行ガイドと通訳がおり、そのほとんどが吉林省延辺朝鮮族自治州出身の朝鮮民族のメンバーだ。また、同市には多くの韓国料理レストランがある。ホテルや観光地には韓国語の案内標識が備えられている。

 李氏は「張家界では韓国からのお客様にくつろいでいただけるよう最善を尽くしており、地方政府や旅行会社が一丸となって努力することで、2024年の韓国から張家界への乗客数は前年比40パーセント以上増加するだろう」 と述べた。

 張家界天空国際旅行社(Zhangjiajie Sky International Travel)の崔林(Cui Lin)社長も、韓国からの訪問者数が回復する見通しについて楽観的だと述べた。パンデミック以降、韓国人の張家界訪問意欲はさらに高まっているという。

 李氏によると、張家界と韓国の多くの都市を結ぶ直行便は、移動時間を大幅に短縮している。崔氏は、直行便の数が4月までに週に20往復以上に増え、2019年の水準に戻る見込みだと述べた。

 崔氏は、張家界を訪れる韓国人観光客が今年、パンデミック前の2019年の数の80~90パーセントに達すると予測しており、3月から6月の繁忙期に向けて、航空券やホテル、交通手段、レストランの予約を進めているという。(c)東方新報/AFPBB News