【2月29日 AFP】男子テニス、元世界ランキング1位で四大大会(グランドスラム)通算3勝を誇るアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が28日、「今夏以降はプレーしない可能性が高い」と述べ、輝かしいキャリアに終止符を打つ意向であることを示唆した。

 ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2024)のシングルス2回戦で、大会第5シードのウゴ・アンベール(Ugo Humbert、フランス)に2-6、4-6で敗れた試合後に発言した。

 マレーは昨年9月以降、2試合連続で勝利できておらず、これまでも進退に関する質問を繰り返し受けていた。

 マレーはこの日の試合後の会見で「今夏以降はプレーしない可能性が高い。毎試合、毎大会後に(進退について)聞かれる。この質問には正直言って飽き飽きしている。これからやめるときが来るまでの間、そのことについてこれ以上話すつもりはない」とコメントし、「今夏以降もプレーすることはあまり考えていない」と強調した。

 その一方で、2021年以降出場していなかった5月開幕の全仏オープン(French Open 2024)と、3個目の金メダルが懸かるパリ五輪には出場する意向だとした。パリ五輪はウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)後の7月27日から8月4日まで全仏オープンと同じクレーコートの会場で開催される。

 36歳のマレーは2012年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2012)でグランドスラム初制覇を果たすと、その後13年と16年のウィンブルドンで優勝。全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)では5度、全仏オープンでは16年に1度、準優勝を記録している。(c)AFP/Reem Abulleil