【2月28日 東方新報】中国の科学者たちは、中国北西部の青海省(Qinghai)で初めて2頭の蔵羊(チベット羊)の体細胞クローンを作ることに成功し、チベット羊の保護と繁殖における重要な突破口を開いた。

 2頭のクローンチベット羊のドナー細胞は、3頭の雄羊と1頭の雌羊から採取された。そのうちの1頭の雄羊は、200キロのオイラー羊である。

 最初に生まれたチベット羊は体重3.4キロで、良好な身体状態を維持している。

 地元の牧畜業者にとって、チベット羊はしばしば飼育が困難な状況にもかかわらず、主要な収入源となっている。

 クローン胚を移植した43頭の雌ヒツジの初回検査での妊娠率は58.1パーセント、120日後の妊娠率は37.2パーセントに達した。

 西北農林科技大学(Northwest A&F University)の科学者である蘇建民(Su Jianmin)氏は、クローニング技術の開発がチベット羊の優良品種の普及と地元の所得向上に役立つと述べた。(c)東方新報/AFPBB News