【2月26日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は25日、ロシア軍との戦闘に伴うウクライナ軍の戦死者は3万1000人に上ると明らかにした。2年に及ぶロシアとの戦争で、自国軍の損失公表は異例。

 ゼレンスキー氏は首都キーウでの記者会見で、「この戦争で3万1000人のウクライナ兵が命を落とした。(ウラジーミル・)プーチン(ロシア大統領、Vladimir Putin)やうそつきの取り巻きが言っているような30万人や15万人といった人数ではない」と強調。「しかし、犠牲になった一人ひとりがわれわれにとっては大きな損失だ」と述べた。

 ロシアのセルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相は昨年12月、ウクライナ軍の死傷者は38万3000人と指摘していた。

 一方、ゼレンスキー氏は「(米)議会には希望がある。必ず良い結果が出ると確信している」と語り、約600億ドル(約9兆円)のウクライナ支援を含む予算案はいずれ承認されるだろうとの見方を示した。

 米国からの軍事支援が滞っている影響もあり、ウクライナ軍はここ数週間、深刻な弾薬不足に直面している。(c)AFP