【2月23日 AFP】オーストラリア・ニューサウスウェールズ(New South Wales)州警察は23日、テレビ番組の男性司会者と客室乗務員の交際相手の男性が殺害された事件で、28歳の現役巡査を容疑者と断定した。

 この巡査はすでにシドニーのボンダイ(Bondi)の警察署に出頭し、現在も勾留中だという。

 シドニー郊外で今週初め、ごみ箱から血まみれの衣服が発見されたことが事件発覚の発端となった。

 捜査当局は衣類を手がかりに、シドニー郊外パディントン(Paddington)にあるテレビ司会者でエンターテインメントジャーナリストのジェシー・ベアード(Jesse Baird)氏(26)の自宅マンションにたどり着いた。

 室内を捜索したところ「大量の血痕」が発見され、ベアード氏と交際相手で豪カンタス(Qantas)航空の客室乗務員ルーク・デービスさん(29)の安否が懸念された。

 現場で発見された弾丸は警察の支給品の銃のものと一致し、該当する銃は後に警察署の保管庫の中で発見された。

 容疑者の巡査は最近までベアード氏と交際していたという。

 豪メディアは、巡査は警察に採用される前はセレブの追っかけをしていたと報じている。米歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)さんやマイリー・サイラス(Miley Cyrus)さんと一緒に写った写真もあるという。

 州警察によると、巡査は2件の殺人容疑で送検された。

 警察は容疑者が2人の遺体を白いバンで運び遺棄したものとみて現在、遺体を捜索している。(c)AFP