【2月21日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)は20日、決勝トーナメント1回戦第1戦が行われ、インテル(Inter Milan、イタリア)は1-0でアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid、スペイン)に勝利。マルコ・アルナウトビッチ(Marko Arnautovic)がこの試合唯一のゴールを決め、激戦を制した。

 ハーフタイム明けにマルクス・テュラム(Marcus Thuram)に代わって投入されたアルナウトビッチは、79分にラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)のシュートのこぼれ球に詰めて決勝点を奪取した。チームが立て続けにチャンスを逃し、内容に見合った勝利を収められるのかファンが不安に思っていた中で、やじを大歓声に変えた。

 アルナウトビッチは伊スカイ・スポーツに対して「間違いなく、自分のキャリアでもとりわけ重要なゴールだ」と話し、「このところはチャンスをたくさん逃していたが、ファンと仲間が、後ろについているということを示してくれた。それが得点の原動力になった」と感謝した。

 アルナウトビッチは昨年夏にボローニャ(Bologna FC)からの期限付きでインテルに加入してから結果を残せず、好機を逃してサポーターをいら立たせていたが、チームはこれで3月13日に敵地で行われる第2戦に向けてわずかに先行した。

 もう1試合では、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund、ドイツ)がドニエル・マレン(Donyell Malen)の古巣相手の貴重なゴールでPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven、オランダ)と1-1で引き分けた。

 ドルトムントは劣勢の24分、マレンのシュートが相手DFに当たってゴールに入り、先制に成功した。しかし今季まだホームでは公式戦無敗のPSVも後半からギアを上げ、56分にマリク・ティルマン(Malik Tillman)がPKを獲得してそれまでのミスを埋め合わせると、このPKをルーク・デ・ヨング(Luuk de Jong)が冷静に決めて同点に追いついた。

 しかし、無敗でオランダ・エールディビジ首位を独走するPSVにとっては、前半に数多くチャンスを逃したことが悔やまれる結果となり、決着は敵地での第2戦に持ち越された。(c)AFP/Terry DALEY