【2月20日 AFP】中国初の国産ジェット旅客機「C919」が20日、シンガポール・チャンギ空港(Changi Airport)近くの展示場で開幕したアジア最大の航空ショーでお披露目された。

 C919は単通路の旅客機で、欧州エアバス(Airbus)の「A320」や米ボーイング(Boeing)の「737MAX」のライバルになるとみられている。中国としては、二強体制に挑み、外国の技術への依存を低減させたい考えだ。

 18日に行われたメディア向けプレビューでは初めて中国国外での飛行を披露したが、国外からの受注はまだ獲得できていない。

 シンガポールの航空コンサルティング会社、エンダウ・アナリティクス(Endau Analytics)のシュコル・ユソフ氏はAFPに対し、主要航空会社からの受注は難しいだろうとの見方を示した。

 ユソフ氏は「中国は電気自動車(EV)市場で世界をリードしているが、航空機産業では依然『メード・イン・チャイナ』のらく印がぬぐえていない」と話した。

 ただ、主要航空会社からの受注には時間がかかるとしながら、いずれは実現するだろうと付け加えた。

 C919は国有企業の中国商用飛機(COMAC)が開発・製造を手掛けている。(c)AFP/Martin ABBUGAO