【2月20日 CNS】スマートテクノロジーの発展は国民の生活や仕事に多くの利便性をもたらした。中国南部の広東省(Gunagdong)ではテクノロジーを活用して「高齢者に優しいサービス」の取り組みが始まっている。

 いつでもどこでもオンラインで高齢者がモバイル端末を使って気軽に質問できるサービス「敬老・愛サービス」が開設された。

 北京語と広東語の二つの音声入力方法を備えたこのシステムは、ユーザーが話している途中でも、システムが発話中のキーワードを自動識別し、関連サービスを表示することができる。

 また、広東省広州市(Guangzhou)の広州医科大学(Guangzhou Medical University)付属口腔病院では、「ワンストップ」の診断・治療サービスを始めている。

 これまでの調査では「オフラインの表示内容と、オンラインの指導内容をはっきり示す」ことが高齢者の医療体験を向上させるために大切であることが分かっているという。

 この目的を達成するために、広州医科大学付属口腔科病院では、フロア上のサインや高齢者支援マニュアル、老眼鏡、血圧計、タッチスクリーン、その他の機器の拡大版を設置している。また、青いベストを着たボランティアも配置され、高齢者をサポートしている。

 青いベストのボランティア活動は、高齢者の「デジタル格差(デバイド)」を埋めるために2020年9月に始まった。これまでに広東省で 10万人以上の高齢者にサービスを提供してきたという。

 同病院の張清彬(Zhang Qingbin)副院長は、「この病院では2023年8月に高齢者口腔科を正式に設立し、十数人の医師が高齢者向けサービスを提供している」と話す。病院では、患者は階段の上り下りをすることなく、抜歯や詰め物、義歯などの歯科診断・治療をワンストップで完了することができるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News