【2月19日 AFP】カタール・ドーハで行われた第21回世界水泳選手権(21st World Aquatics Championships)で18日、競泳女子400メートル個人メドレーで銀メダルを獲得したイスラエルのアナスタシア・ゴルベンコ(Anastasia Gorbenko)に観客からブーイングが起こる一幕があった。

 メダル受け取りの際とレース後のプールサイドでのインタビュー前にブーイングを浴びたゴルベンコは「1週間ここにいるが、これが初めてではない」と明かし、「気に入らない人がいても、それは自分の問題ではない。私たちはスポーツをするためにこの場にいる」と強調。

「イスラエル人でいること、そしてここで母国を代表することに誇りを持っている」と述べ、「スポーツと政治は切り離されるべきだ」と訴えた。

 今大会でイスラエル勢がメダルを獲得するのはゴルベンコが初めてだった。

 昨年10月7日にパレスチナ自治区ガザ(Gaza Strip)地区で始まった戦闘で、地元の保健当局によると、これまでにガザ地区の死者数は女性や子どもを中心に少なくとも2万8985人に上っている。イスラエル側ではイスラム組織ハマス(Hamas)による攻撃で約1160人の死者が出ているとされている。(c)AFP