【2月18日 AFP】レバノンの裁判所の判事は、日産自動車(Nissan Motor)前会長のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告の住居や事務所から書類などを盗んだとして、日本人を含む同社幹部社員4人を訴追した。司法筋が17日、明らかにした。

 同筋によると、首都ベイルートの判事は、4人は同市内のゴーン被告の住居と事務所に同被告の「意思に反して」侵入し、「書類やファイル、電子機器を盗み、私的な情報システムにアクセスして内容を改ざんしたりデータをコピーしたりした」として訴追を決めた。4人は日本人のほかスペイン人、フランス人、英国人だとしている。

 4人は予備捜査の一環で裁判所に召喚されたが、出頭しなかった。そのためこの事案はベイルートの捜査判事(予審判事)に送致され、「必要な捜査と逮捕状の発付」が請求されたという。

 これに対し日産側の弁護人はAFPに対し、4人に対する措置は「違法」であり、訴追は取り消されるだろうと語った。また、予審判事が取り調べの日時を設定した段階で「正式に違法性を主張するつもりだ」と述べた。(c)AFP