【2月18日 AFP】ロシアは17日、ウクライナ東部の激戦地アウディーイウカ(Avdiivka)を「完全制圧」したと発表した。

 ロシア国防省の声明によると、セルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相が、アウディーイウカ制圧をウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に報告した。

 ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は国営メディアに対し、プーチン氏は「極めて重要な勝利を収めた軍と兵士を称賛した」と述べた。

 これに先立ち、弾薬不足に直面し劣勢に立たされたウクライナ軍も同日、アウディーイウカからの撤退を発表していた。

 ロシアは昨年10月、アウディーイウカへの攻勢を強化。数か月にわたり圧力を掛け続け、街を破壊し、多数を死傷させた。

 ロシアにとってアウディーイウカ制圧は、昨年5月のバフムート(Bakhmut)奪取以来、最も大きな戦果となった。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は同日、ドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議(Munich Security Conference)で、兵士の命を守ることが最重要課題だとし、「包囲されるのを避けるため、別の戦線まで撤退すると決めた」と述べた。

 また「これはわが軍が数キロ後退し、ロシアが何かを得たことを意味するものではない」「ロシアは何も得られていない」と強調した。(c)AFP/Andrii KALCHENKO with Jonathan BROWN in Kramatorsk