【2月16日 AFP】スペインの警察は15日、アフリカに近い大西洋上の自国領カナリア(Canary)諸島沖を航行していたスピードボートから、南米産のコカイン4トン以上を押収したと発表した。乗組員4人も逮捕された。

 警察と税関の共同発表によると、この作戦は英国家犯罪対策庁(NCA)と米麻薬取締局(DEA)の協力を得て実行された。

 警察は「この種の船が大西洋で使用される場合、水や食料、燃料を供給するために定期的な支援を必要とする」とし、単独行動とは考えにくいと指摘。他の船舶が存在する可能性を考慮し、同海域で捜査を継続している。

 逮捕された4人はルーマニア、スペイン、モルドバ、モロッコ出身。

 スペインはコカインの主要供給源である中南米との関係が深く、また大麻樹脂の主要供給源であるモロッコにも近いことから、欧州に密輸される麻薬の主な入り口となっている。(c)AFP