【2月15日 AFP】イスラエル軍は14日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)に対する同軍の空爆で負傷したカタールの衛星テレビ局アルジャジーラ(Al Jazeera)の記者について、イスラム組織ハマス(Hamas)の戦闘員で、昨年10月7日の越境攻撃のさなかにキブツ(生活共同体)で自撮りしていたと発表した。

 アルジャジーラは13日、アラビア語記者のイスマイル・アブオマル氏とカメラマンのアフマド・マタル氏がガザ南部ラファ(Rafah)の北方で重傷を負い、病院に搬送されて治療を受けていると報じた。アルジャジーラは救命救急医の話として、アブオマル氏の右脚は吹き飛んだが、医師らは左脚を温存できるよう努めていると伝えている。

 だが、イスラエル軍はアブオマル氏について、「ハマスのハンユニス東部大隊(Eastern Battalion of Khan Yunis)の副中隊長」だと指摘。「10月7日の虐殺中、キブツのニルオズ(Nir Oz)で自撮りし、SNSで公開しさえした」と主張した。

 アルジャジーラは、イスラエル軍の主張に対してコメントしていない。(c)AFP