【2月15日 AFP】フランスの裁判所は13日、10代の少女に暴行を加える様子をSNSで配信したとして、15~16歳の5人に有罪判決を下した。

 仏北部の港湾都市ルアーブル(Le Havre)に住む5人は、集団暴力、殺害予告、ソーシャルメディア・ネットワークを通じた未成年者のポルノ画像撮影・配布の罪で起訴されていた。

 同市の裁判所は10時間近くに及んだ非公開審理で、加害者たちが被害者の裸体の一部をソーシャルメディアに配信したと認定。全員を有罪とした。

 被告弁護団の一人はAFPに対し、「集団で犯行に及んだことで、暴力が一層過激になった。5人全員が心から反省している」と述べ、控訴しない意向を示した。量刑は9月に言い渡される。

 仏政府によると、同国では生徒の10人に1人が学校でいじめを受けている。ネット上で嫌がらせを受けた生徒の自殺も相次いでいる。

 一方、内務省の2022年の報告書によると、インターネットを使った攻撃の被害者のうち、当局に事件を報告したのはわずか6%にとどまる。

 現首相のガブリエル・アタル氏(Gabriel Attal)は国民教育相だった当時、学校でのいじめ撲滅は「絶対的な優先事項」だと宣言した。(c)AFP