【2月15日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は14日、11月の米大統領選について、現職のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領の方がドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領よりも「予測可能」でロシアにとって望ましいとしつつ、どちらが勝利しても協力する用意はあると述べた。

 プーチン氏は、両氏どちらの勝利がロシアにとって望ましいかと記者に尋ねられると、「バイデン氏だ。彼の方が経験豊富で予測可能な古いタイプの政治家だ」と回答した。

 大統領選の数週間後に82歳になるバイデン氏の年齢と健康状態について問われると、2021年にスイス・ジュネーブで対面で行った首脳会談に言及。「3年前に会った時、すでに能力不足について取り沙汰されていたのは事実だが、私にはそのようには見えなかった」と述べた。

 だが、バイデン政権下の米国の外交政策には強く反発し、「われわれが検討しなければならないのは政治的立場であり、現米政権のそれは極めて有害で誤っている」と批判した。

 ロシアがウクライナに侵攻してから2年近く、バイデン政権は西側の対ウクライナ支援を主導してきた。

 だが、プーチン氏はバイデン氏に激しく批判され、トランプ氏には繰り返し称賛されているにもかかわらず、次期米大統領にはバイデン氏の方が望ましいと明言した。

 トランプ氏は今月、防衛費目標を達成できない北大西洋条約機構(NATO)加盟国に対してロシアの侵攻を促し、激しい批判にさらされた。(c)AFP