【2月14日 AFP】バルト3国エストニアのカヤ・カラス(Kaja Kallas)首相は13日、自身と複数の欧州の高官が旧ソ連の記念碑を破壊したとしてロシアに「指名手配」されたのを受け、「脅し戦術」だと一蹴した。

 ロシアは同日、カラス氏らが「ソ連兵の記念碑を破壊」した容疑で指名手配した。カラス氏はそれに対し、「ロシアの動きは驚くに当たらない。いつもの脅し戦術だ」とする声明を発表。今回の決定は「事実の歪曲(わいきょく)」であり、エストニアを「沈黙」させようとする試みだと述べた。

 その上で「私は沈黙しない。(ロシアの侵攻を受ける)ウクライナを引き続き強力に支援し、欧州の防衛力強化を支持していくつもりだ」と語った。

 バルト3国では、独立後に旧ソ連の記念碑などを撤去する動きが広がっていたが、ロシアによるウクライナ侵攻開始後、その動きが一段と加速した。(c)AFP