【2月13日 AFP】イスラエルのヨアブ・ガラント(Yoav Gallant)国防相は12日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza)から人質2人を救出した軍の特殊部隊と面会し、イスラム組織ハマス(Hamas)との戦争において「転機」になると述べた。

 イスラエル軍は、ガザ地区南部ラファ(Rafah)での作戦により、集合住宅から昨年10月7日のハマスの越境攻撃で拉致された2人を救出した。

 国防省が公開した動画でガラント氏は、「ハマスは弱体化しており、われわれがあらゆる場所に到達できると理解している」とし、「さらなる作戦を実施する日は近い」と隊員らを鼓舞した。

 その一方で、ガザにいる人質の「大部分」は軍事作戦ではなく合意によって救出するとも述べた。

 ガラント氏による、前向きな評価の背景には、交渉を通じて残りの人質を解放するよう求める声が国民の間に広がっていることに加え、ラファへの地上作戦について外国政府や支援団体から危惧(きぐ)する声がある。

 他方で、4か月に及ぶ紛争でガザが広範囲に破壊されたことについては、イスラエルに害を及ぼす者は「極めて重い代償」を払わなければならないということを「象徴」するものとなったとガラント氏は述べた。

 ハマスが連れ去った人質約250人のうち、約130人が今もガザにいる。イスラエルはそのうちの29人が死亡したとみている。(c)AFP