【2月13日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は12日、米政府はパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で捕らわれている人質の解放などに向け、「少なくとも6週間」の戦闘休止を働き掛けていると明らかにした。

 バイデン氏はこの日、ホワイトハウス(White House)でヨルダンのアブドラ国王(King Abdullah II)と会談。共同記者会見で、「米国はイスラエルと(イスラム組織)ハマス(Hamas)による人質(とイスラエルに収監されているパレスチナ人の)交換に取り組んでいる。その実現のためガザには少なくとも6週間の即時かつ持続的な平穏がもたらされるだろう」と語った。

 さらに、エジプトと接するガザ最南端ラファ(Rafah)への進軍をイスラエルが検討しているのを受け、避難民を「保護する必要がある」と主張した。ラファには100万人を超える避難民が流入している。

 これに対し、アブドラ国王は「恒久的な停戦が必要だ。この戦争は終わらせなければならない」と述べ、バイデン氏との立場の違いを鮮明にした。

 国王は「人道的な惨事が再び起きるのは確実だ。そうした事態が繰り返されるのを傍観するわけにはいかない」と強調した。

 米国はハマス殲滅(せんめつ)を目指すイスラエルを支持しており、完全停戦ではなく人質交換のための一時休戦を一貫して求めている。(c)AFP