【2月10日 AFP】スペイン税関当局は8日、南米コロンビアから輸入された飼料用の塩に混ぜられていたコカイン620キロを押収したと発表した。

 飼料は1月8日にバルセロナ(Barcelona)に到着し、マドリードに輸送される予定だった。

 税関は密告を受け到着した貨物を検査。1000袋のうち34袋からコカインを検出したという。貨物はバルセロナ近郊の企業が輸入したものだった。

 当局は同日、7人を逮捕した。大半はコロンビア人とエクアドル人だが、貨物の輸入元企業の幹部も1人含まれている。

 税関の報道官はAFPに対し、飼料に使われる塩は茶色がかった粗塩のため、コカインも同じように染色され、マスキング剤でコーティングされていたと説明した。

 近年スペインへ密輸されるコカインは、果肉に隠されたり、木材パルプと混ぜて木製パレットに成型されたりするなど手口が巧妙化している。(c)AFP