【2月9日 AFP】スイス西部ボー(Vaud)州で8日夜、おのとナイフを持った男が、列車の車掌と乗客14人を人質にとって立てこもる事件が起きた。警官隊が突入し容疑者は死亡、人質は無事解放された。

 警察は現在、ペルシャ語と英語を話していたという容疑者の身元を捜査中。動機もまだ明らかになっていない。

 容疑者は同日午後6時35分、同州イベルドンレバン(Yverdon-les-Bains)付近で停車した列車を襲撃。警察に通報した車掌と乗客合わせて計15人を人質にとった。立てこもりは午後10時30分ごろまで4時間近く続いた。

 人質解放交渉の一部はメッセージアプリのワッツアップを介し、ペルシャ語通訳の助けを借りて行われた。

 当局は最終的に列車への突入を決断。容疑者を人質から遠ざける作戦を決行した。容疑者はおのを持って警官に突進したとみられ、この警官に射殺された。

 スイスで人質事件が発生するのはまれ。(c)AFP