【2月7日 AFP】がんであることを公表した英国のチャールズ国王(King Charles III、75)は、治療のため、表立った公務は当面見合わせるとみられている。その間の王室の動きについてまとめた。

■カミラ王妃とウィリアム皇太子の役割

 チャールズ国王が先月、前立腺治療を受けて療養している間に、いっそう注目を浴びるようになったのは妻のカミラ王妃(Queen Consort Camilla、76)だ。

 国王ががんと診断されてからも、変わらずにさまざまな公務を続けている。

 先頭に立って公務を代行することになるのは、ウィリアム皇太子(Prince William、41)だ。しかし、絶大な人気を誇るキャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales、42)は、先月中旬に腹部の手術を受けたため、少なくとも3月末までは公務を離れるとみられている。

 これに伴い、ウィリアム皇太子は、キャサリン妃に付き添い、3人の子どもたちの面倒を見るために複数の予定を延期していた。公務の再開は、7日の授賞式とチャリティーイベントとされている。

 王室から2人同時に公務から外れる事態で浮き彫りになったのは、現役の王室メンバーが少なくなったことだ。

 国王の弟のアンドルー王子(Prince Andrew)は、未成年者への性的暴行などの罪で起訴され勾留中に自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)被告との交友関係や、未成年女性への性的虐待疑惑(裁判外で和解成立)を受け、公務から退いている。 また、国王の次男のヘンリー王子(Prince Harry)は王室を離脱。それ以降、王室批判を繰り返している。