【2月10日 AFP】米ペンシルベニア州パンクサトーニー(Punxsutawney)でこのほど、ジリスの一種であるグラウンドホッグが春の到来時期を占う恒例のイベント「グラウンドホッグ・デー(Groundhog Day)」が行われた。

 言い伝えによると、巣穴から出てきたグラウンドホッグが自分の影を見ると巣穴に戻るとされ、その場合は「冬があと6週間続く」とされている。今年は、グラウンドホッグの「フィル(Phil)」が自らの影を見ることはなかったため、「春は近い」との予言が出された。

「グラウンドホッグ・デー」は同州で1887年以降毎年開催されている恒例のイベントで、今年は4万人以上が会場に集まった。

「パンクサトーニー・グラウンドホッグ・クラブ(Punxsutawney Groundhog Club)」と呼ばれるグループの副代表は、フィルが「選んだ」巻物を手に取り、「この天候は影や隠れる理由をもたらすものではなかった。今年のグラウンドホッグ・デーに良い知らせだ。一足早い春がやってくる!」と読み上げた。

 ただ、米海洋大気局(NOAA)によると、過去10年間のフィルの予言的中率は30パーセントにとどまっているという。昨年は冬が続くとの予言だったが、同年2月の気温は平均を上回り、NOAAはフィルの予言は当たらなかったと発表している。

 映像はペンシルベニア州観光局が2日撮影・提供。(c)AFP