【2月5日 AFP】フランスのサッカーニュースでは現在、リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)との契約が残りわずか5か月となったキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)のレアル・マドリード(Real Madrid)移籍が話題を独占している。

 冬の移籍市場は閉まり、本人は6月末で契約が切れた後どこでプレーするかはまだ決めていないと強調しているが、米スポーツチャンネルESPNと仏日刊紙パリジャンは4日、情報源の名前は明かさず、エムバペはPSGを退団してスペイン1部リーグのレアルへ移籍すると報じた。

 一方でPSGのクラブ関係者はAFPに対して、以前からの停滞した状態は変わっていないと話している。エムバペは、決断を下した場合には真っ先にクラブのナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長に伝えるという合意を交わしているが、この関係者によれば、エムバペは「何も知らせてきていない」という。

 また、AFPはエムバペ加入のうわさについてレアルにも問い合わせたが、ノーコメントという返答だった。レアルでプレーしたこともあるPSGのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、エムバペ本人からは何も聞かされていないと話している。

 現時点ではっきりしているのは、まだ契約を交わしたわけではないが、エムバペがレアルと年俸面で交渉中だという点。ただしそこは、PSGもレアルに匹敵する額を簡単に提示できる。エムバペは現在、約7000万ユーロ(約112億円)の年俸を受け取っているが、今後は年俸アップに加えて超高額の契約金に関する交渉が可能となる。(c)AFP