【1月5日 AFP】サッカーフランス代表のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が、所属する同国リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)から移籍しやすくなるよう100億円を超えるボーナスを放棄していたと、4日に交渉関係者がAFPに明かした。

 同関係者の話によると、エムバペは昨夏にPSGと交わした合意で、6000万~7000万ユーロ(約95億~110億円)のボーナスを放棄したという。この金額は、移籍市場が開いた1日以降どのクラブとも自由に契約することが可能となっているエムバペが、6月に契約満了を迎えて移籍金なしで退団することになった場合、クラブを財政的にカバーするものになる。

 日刊紙パリジャンは、エムバペが受け取る予定だったボーナス額は合計1億ユーロ(約159億円)に上ると伝えていたが、同関係者は否定している。

 エムバペ本人はPSGが優勝した3日のフランス・スーパーカップ(Trophee des Champions 2023)の後、「自分がどう決断するにせよ、夏に会長と交わした合意によって、われわれは関係者全員を守り、クラブが安心して目の前のチャレンジに臨めるようにすることができた。それが最も重要なことだ」と語っていた。

 AFPの取材に対し、エムバペ側から即座の反応はなかった一方で、PSGはコメントを控えるとした。(c)AFP