【2月3日 AFP】サッカースペイン1部リーグ・FCバルセロナ(FC Barcelona)のジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長は2日、レアル・マドリード(Real Madrid)と共に創設を目指している欧州スーパーリーグについて、早ければ来季にもスタートすると述べた。

 欧州スーパーリーグは2021年にバルセロナやレアルなどが構想を発表するも、ファンや統括団体などの反発に遭って頓挫し、その他のクラブは撤退した。

 ところが、欧州司法裁判所(European Court of Justice)は昨年12月、国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)による欧州スーパーリーグ構想の阻止は欧州連合(EU)の競争法に違反すると発表。スーパーリーグのプロジェクトを推進する企業「A22スポーツ・マネジメント(A22 Sports Management)」はその直後、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)に対抗もしくは代わる大会として、計64チームが出場する新たなスーパーリーグ構想を打ち出した。

 ラポルタ会長は地元ラジオ局RAC1に対し、「スーパーリーグは来シーズン、もしくは2025-26シーズンにも始まる可能性がある。そうでなければ、すべてを再考する」と述べた。

 また、当初の構想から撤退し、それから復帰の意思を示していないイングランド・プレミアリーグの6クラブについては「イングランドのチームが参加するかは気にしていない」と話し、「彼らにはすでにプレミアリーグというスーパーリーグがある」とコメントした。大会形式に関しては、最初は16チームだけで始めて段階的に増やしていく可能性もあるとした。

 ラポルタ会長は、スーパーリーグに参加する可能性のあるチームとして、イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)、ACミラン(AC Milan)、ASローマ(AS Roma)、ナポリ(SSC Napoli)、ポルトガル1部のFCポルト(FC Porto)、スポルティング・リスボン(Sporting CP)、ベンフィカ(Benfica)、オランダ1部のアヤックス(Ajax)、フェイエノールト(Feyenoord)、PSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)、フランス・リーグ1のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)、ベルギー1部のクラブ・ブルージュ(Club Brugge)、RSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)の名前を挙げた。

 だが、同日中にはローマとインテル、マルセイユが参加への関心を否定している。(c)AFP