【2月1日 AFP】米大リーグ(MLB)のボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)は、オーナーのアンジェロス(Angelos)家が、米大手投資ファンドのカーライル・グループ(Carlyle Group)に球団を売却することで合意に達したと発表した。

 同グループの共同会長であるデビッド・ルーベンスタイン(David Rubenstein)氏は、17億2500万ドル(約2540億円)での球団買収案は、「ワールドシリーズのトロフィーを取り戻す」ことにあると話し、投資グループの一員にはオリオールズのレジェンドであるカル・リプケン・ジュニア(Cal Ripken Jr.)氏や、米プロバスケットボール協会(NBA)で殿堂入りしているグラント・ヒル(Grant Hill)氏、マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)前ニューヨーク市長らも名を連ねていると明かした。

 球団売却については、MLBオーナー委員会による審査や承認およびMLBオーナー投票が必要となる。

 ルーベンスタイン氏から目標実現のための貢献を期待されているリプケン氏は「再びオリオールズの一員になれることに興奮している。オリオールズは子供のころから私の人生の一部だった。球団を手助けするためにできることは何でもするつもりだ」と述べた。

 現役の21年間をオリオールズ一筋で過ごしたリプケン氏は、歴代1位となる2632試合連続出場記録を樹立。ア・リーグ最優秀選手(MVP)に2度選出されると、2007年には米国野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入りを果たしている。(c)AFP