【2月1日 AFP】米俳優アレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)さん(65)は、自身が主演する映画の撮影中に小道具の銃を誤射して撮影監督が死亡した事故をめぐる裁判で、無罪を主張した。弁護団が1月31日に裁判所に提出した文書で明らかになった。

 事故は2021年、ニューメキシコ州で行われていた西部劇『ラスト(Rust、原題)』の撮影現場で起きた。ボールドウィンさんが持っていた拳銃から実弾が発射され、撮影監督のハリーナ・ハッチンス(Halyna Hutchins)さんが死亡、ジョエル・ソウザ(Joel Souza)監督が負傷した。

 ボールドウィンさんに対する当初の故殺(非計画的殺人)罪での訴追は昨年4月、取り下げられた。ニューメキシコ州の大陪審はその後、新たに過失致死罪で起訴。ボールドウィンさんは「銃器の不注意な使用」および「当然の注意もしくは慎重さを欠く」行動の2訴因で訴えられている。

 ボールドウィンさんの無罪主張を受け、大陪審は今後、有罪評決を下すか評議する。その上で有罪判決が言い渡されれば、1年6月以下の禁錮刑が科される可能性がある。

 ボールドウィンさんは2月1日に行われる裁判所での罪状認否手続きにオンライン参加する予定だったが、弁護団は欠席を申し立てた。(c)AFP/Huw GRIFFITH