【1月30日 AFP】米ポップミュージック界のスーパースター、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)さんの偽画像を使いAI(人工知能)で作成されたポルノ動画が拡散されたことを受け、29日にはX(旧ツイッター)でスウィフトさんの名前を検索しても表示されなくなった。この動画を拡散させないための措置とみられる。

 AFPが「Taylor Swift AI」などのキーワードで検索を試みると、「問題が発生しました」というメッセージが表示された。

 Xからコメントは得られなかったが、米IT系ニュースサイト「ザ・バージ」は、Xのビジネスオペレーションズ責任者ジョー・ベナロック(Joe Benarroch)氏の説明として、「安全性を優先する」ための一時的な措置として、検索できないようにしたと報じている。

 スウィフトさんの偽動画は、25日に削除されるまでXで約4700万回閲覧され、米メディアによると、約17時間にわたって公開されていた。

 ホワイトハウス(White House)のカリーヌ・ジャンピエール(Karine Jean-Pierre)大統領報道官は26日の記者会見で、「残念ながら、(ITプラットフォームによる)取り締まりがされておらず、オンライン・ハラスメントの圧倒的な標的にされている少女たちも含め女性の方が影響を受けている」として懸念を示した。

 専門家は、Xはアダルトコンテンツが投稿されている世界最大のプラットフォームの一つだと指摘。ヌードに関する規制は、米メタ(Meta)傘下のフェイスブック(Facebook)やインスタグラム(Instagram)よりも緩いとしている。(c)AFP