【1月29日 AFP】ヨルダンの対シリア国境付近で28日、米軍基地への無人機攻撃があり、米兵3人が死亡、25人が負傷した。この事態を受け、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領はイランの支援を受ける武装勢力の仕業だと指摘、関与した者に責任を取らせると述べた。

 バイデン氏は声明で、「事実関係の調査を続けているが、この攻撃は、シリアとイラクで活動する過激な親イラン武装勢力によって行われたことが分かっている」とし、「時期と手段を選んで」実行した者全員に「責任」を取らせると語った。

 バイデン氏は訪問先のサウスカロライナ州の教会でも、攻撃で亡くなった米兵に黙とうをささげた後、「われわれは必ず対応する」とし、報復攻撃を改めて表明した。

 イスラエルがイスラム組織ハマス(Hamas)との戦闘を開始して以降、米兵の死者が出たのは初めて。中東情勢の一段の緊迫化は必至とみられ、イランを含め紛争が拡大する懸念が強まっている。(c)AFP