【1月27日 AFP】南太平洋の島国ツバルで行われた議会(一院制、定数16)総選挙で、台湾との外交関係を長年支持してきたカウセア・ナタノ(Kausea Natano)首相が落選したことが27日に公表された選挙結果で明らかになった。これを機に、同国は外交承認を台湾から中国に切り替えるのではないかとの臆測が広がっている。

 今回圧勝したセベ・パエニウ(Seve Paeniu)財務相は、台湾との関係を見直す考えを示してきた。

 ツバルの人口は約1万1500人で、選挙人名簿に登録されているのは6000人強。正式な政党がないため、議会での首相選出や政策変更には時間を要する可能性がある。

 今年に入ってナウルが台湾と突然断交して中国との国交樹立を表明するなど、台湾を国家承認する国は減少しつつある。

 中国政府がツバルに同様の措置を取らせることができるかを疑問視する声も一部にある。(c)AFP