【1月26日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのアメリカン・エキスプレス(The American Express 2024)で優勝した全米アマチュア王者のニック・ダンラップ(Nick Dunlap)が25日、プロ転向を表明し、2026年シーズンまでの同ツアーメンバーシップを獲得した。

 アラバマ大学(University of Alabama)のゴルフ部に所属する2年生のダンラップは、カリフォルニア州ラキンタ(La Quinta)で22日に行われたアメリカン・エキスプレスの最終日に、アマチュアとしては1991年以来の米ツアー優勝を果たした。20歳での優勝は、当時19歳でタイトルを獲得したジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)に次いで、第2次世界大戦(World War II)以降では史上2番目の年少記録となった。

 ダンラップはこの日大学で会見に臨み、「これまでで最も簡単で最も難しい決断だった」と明かし、「非常に幸運なことに、これについては全員が同じ意見だった。チームメートも素晴らしく、とても協力的だった。アラバマは家族同然だ。みんなとても協力的で、自分の夢を追うことを望んでくれた」と語った。

 プロデビュー戦は、カリフォルニア州のペブルビーチ・ゴルフリンクス(Pebble Beach Golf Links)で行われる次週のAT&Tペブルビーチ・プロアマ(AT&T Pebble Beach Pro-Am 2024)の予定で、ツアー生活を模索しつつ、アラバマに生活拠点を維持していくという。

 アメリカン・エキスプレスにはアマチュアとして出場したため、優勝賞金151万ドル(約2億2300万円)を受け取れずに手ぶらで帰宅したダンラップだが、今後は少なくとも3シーズンにわたって米ツアーの大会から賞金を受け取ることになる。

 プロの世界ランキングで現在68位につけるダンラップはまた、今年の第88回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2024)をはじめ、ザ・プレーヤーズ選手権(The Players Championship 2024)と第124回全米オープン選手権(2024 US Open Championship)の出場権という、いわく「黄金チケット」も与えられた。(c)AFP